平成狸合戦ぽんぽこのあらすじ
舞台となったのは昭和40年代の東京都多摩市。
狸達はある空き家を塒(ねぐら)として幸せに暮らしていたが取り壊されてしまう。
別の場所を探すが他の狸との餌や塒の乗っ取り合いになり普段はしない縄張り争いは鷹ヶ森の総大将“ゴン太”率いる赤軍と鈴ヶ森の長老で総大将の“青左衛門(せいざえもん)”の青軍とのたぬき合戦にまで発展した。
あまり知られてない事だが狸は人間が見ていない所では直立二足歩行で行動している。
合戦は火の玉のおろくババアによって中断され、おろくババアに連れられ下界を見て唖然とする。
山があったはずの場所には山肌が剥き出しの平らな丘になってしまっていたのだ。
それを“のっぺら丘”と呼んだ。
高度経済成長に突入した住宅需要により開発区域となった多摩ニュータウンの一部に“のっぺら丘”も入っていたのだ。
それを緊急事態と考えた狸達は“万福寺”へと集まり、鶴亀和尚を議長とする族長会議を始めた。
まずは、廃れていた科学の復興と人間観察を取り組むことになった。
ゴミ捨て場に捨てられたテレビを万福寺へ持っていき人間観察をするようになったが、一部のたぬきは用もないのに入り浸るようになり、人間観察だけが目的と言う訳ではなくなった。
科学の復興は化学(ばけがく)をおろくババアを先生にし、若者が習っていた。
その中でも“しょうきち”は一番の優等生だったが、全員が化けれる訳ではなく全く化けれない落ちこぼれもいた。
化学総仕上げが行われた。人間に変化して街を歩くことだ。
変化はかなりの体力を使い、そのため目の下にクマができ変化がベテランな狸ですら、素早く栄養ドリンクを飲まなければたちまち狸へと戻ってしまう。
該当実習の卒業テストでは平和的に1000円を稼ぐことだったが、複数で一人に変化したり拾ったパチンコ玉で当てたりなど様々な方法で稼いでいた。
ぽんぽこ32年の夏、ゴン太の生まれ育った鷹ヶ森が半分以上のっぺら丘になってしまった事をきっかけに人間への反撃が始まった。
トラックを崖に落としたり金玉でフロントガラスを覆い見えなくして崖へと落としたりして開発を止めようとしたが開発中止には出来なかった。
だが、それを祟りだと言う人間がいたため人間を追い出す為ではなく楽しいがために変化していた。
ぽんぽこ32年の秋、佐渡と四国の有名な変化狸を連れてくる為、玉三郎と文太の二人が決まり総勢で見送った。
その頃しょうきちはキヨと二人で「双子の星作戦」を実行する。工事現場の人達は座敷わらしと怯えたが、換えの人間はいくらでもいて実行した次の日には新顔が来てしまいイタチごっこだった。
ぽんぽこ33年の秋、四国の変化狸3人を連れた玉三郎が帰ってきた。
決起集会が行われ
「妖怪大作戦」
を宣言し、この年の暮れに全ての狸で実行する。花咲かじいさんや、巨大な骸骨、風神雷神など様々など町中はお化けだらけ。
町の人々は外へ出たりビデオに録画したりと興味津々。作戦は成功かと思われたが、レジャーランドの宣伝だと人間に嘘をつかれ人間の手柄となってしまった。
その後狐と出会いすでに人間に化けて生活している狐から“人間に変化して生きて命を繋ぐ”と教わったが、変化出来ない狸は切り捨てろとのこと。
そう簡単には出来なかった。
一方その頃ゴン太達は自決覚悟で伐採現場に居座るが機動隊との衝突で玉砕し息絶えてしまう。
鶴亀和尚はテレビ局を呼んだ。変化しカメラの前で
「あれ(妖怪大作戦)はおら達がやった!」
「山は全ての動物の住処だ」
と訴え様々な動物に変化し最後は鳥になり消えていった。
その後佐渡へ行っていた文太が帰って来たが、探し人はすでに亡くなっていて一人で戻ってきた。
変わり果てたふるさとを見て愕然とする。
たった3年でここまで変わるものかと泣き叫び、気晴らしに昔の自然豊かな姿を再現する為に狸全員の力を使って再現し、住人も懐かしみました。
こうして人間との戦いに敗れてしまう。
変化出来るものは人間に変化して生き、変化出来ないものはわずかに残った緑の中で生き続ける。どんな状況でもたぬき達は明るく元気に月夜は宴をして暮らしている。
平成狸合戦ぽんぽこ みんなの感想!

★20代女性 ふみふみさんの感想 ★★★★☆
平成初期の東京都多摩地区を舞台にした映画です。
私の地元が、この映画のモデルになっている地区のため、いつも面白く見ています。
いまでもたまにタヌキを見かけると、この映画のタヌキたちのように
それぞれに物語があるのかなぁと思い、また見たくなってしまう映画です。
大人もこどもも最後までほっこりと見れる映画です。

★30代女性 野生さんの感想 ★★★★☆
アニメ映画の中でも、オオカミ子供の雨と雪のように、野生として生きるか人間として生きるかという感じでもなく、ナウシカのように生き物の大切さという事がわかるような感じでもない、タヌキから見た人間を描く映画なんです。とくにタヌキ同士の生活そして、これからこの場所にタウン建設を考えている人間達との戦い、どうしたら人間を追い払う事ができるのか、脅かすことができるのか、色々な物に化ける特訓をし、タヌキが会議を開きながら、人間と戦うタヌキさんのカワイイ姿が特徴の映画です。

★20代女性 まろんさんの感想 ★★★★★
幼い頃に母がジブリ好きで平成狸合戦ぽんぽこもVHSが家にあり、何度も繰り返し見ていました。人間を驚かすシーンで妖怪が出てきたりするので、子どもの頃は少し怖い、けどたぬきさんが可愛い映画、という印象を持っていました。ですが、大人になって改めて見てみると、土地開発のせいで住処を失ったたぬきたちが、人間との共存を目指して、自分たちや子孫たちが生きていける場所を作るために命がけで動いている姿を見て感動とともに人間の愚かさに気がつかされる映画だと思いました。
子どもから大人まで楽しめる映画なのでとてもオススメです!

★30代女性 かよさんの感想 ★★★★★
ジブリの作品で、割と昔の映画ですが、環境問題について説いている作品です。ジブリなので、キャラクターに個性があり、動物が中心なのが、他には無いかなと思います。子供の頃見た際は、沢山出てくるキャラクターが、「ゲゲゲの鬼太郎」の妖怪を彷彿とさせ、少し怖かったですが、全編通して、愉快な雰囲気の映画です。
歌が特徴的で、一度聴くと頭から離れません(笑)

★30代女性 レンズポンチさんの感想 ★★★★☆
タヌキ達が自分達の居場所を守るために、一致団結して戦うところがジーンときました。わざわざタヌキから人間の姿に変身し必至に人間に抵抗する姿がは胸を打たれましたし、人間が住む場所を失ったり奪われたら嫌なように、動物達も同じ気持ちなんだろうなあと感じました。あとは子供達に自然や動物を大事にする事を教えるのにもいいと思います。

★40代女性 えみっちさんの感想 ★★★★★
人間が森をなくし、森を開拓し人が住めるニュータウンの建設になり、森で生活していたタヌキが人間に化ける練習をし、建設工事の中止を目標に、人間にあらゆる手段を考え実行し、一生懸命にタネキが生きるために頑張ってる姿に、森には生き物が住み生活をしていることを改めて考えることが出来た映画でした。

★30代女性 おそこさんの感想 ★★★☆☆
ユーモラスな雰囲気がありながら環境問題を提起しているので、分かりやすく見ることができます。
動物と環境と人間との共存について考えさせられます。
個人的には化け合戦をして人間をあっと言わせているところが圧巻で、かつ楽しくて見応えがあると思います。
たぬきの絵柄も話の雰囲気で簡素化したりして、見ていて楽しいです。

★20代女性 ゆいびとさんの感想 ★★★☆☆
これはジブリの作品です。なので絵もきれいです。これは狸と人間の戦いを描いたお話です。今の現実と似てるお話と思います。人間の都合で動物の住処が失われるのですから。人間が建物を建てるために山を工事し、狸の住処が失われていくため狸たちは人間に立ち向かっていきます。狸の描写もリアルで子狸達もとてもかわいいです。一度はジブリ好きな方や、そうでもない方にも見て欲しいです。

★30代男性 日和さんの感想 ★★★★★
理不尽な理由でタヌキとしてではなく、人間に化けて生活することになってしまうところに、人間としてこのままでいいのかと考えさせられた作品です。また同時にどんな状況でも、強く生きていく姿に感動させられます。現代社会に疲れてしまった大人こそ楽しめるのではないかと思います。初めて見たときは小学生で、良さがわからなかった記憶がありますが、今は本当に良作だと言えます。

★30代女性 ゆき23さんの感想 ★★★★☆
私の好きなジブリ作品の一つです。キュートでシュールな狸たちが繰り広げるコメディは、笑った後になんだか泣けてくる、そんな喜怒哀楽が詰まったアニメで大好きです。
子供の頃に観るのと、大人になってから観るのでは、楽しみ方が違うのもおすすめポイント。
観終わったあとには、テーマソングでもある「いつでも誰かが~ずっとそばにいる♪思い出して素敵なその名を」この曲をくちずさんでしまうこと間違えなしです!

★30代女性 ゆかりさんの感想 ★★★★☆
野生のたぬきが住処を追われ、一所懸命楽しく暮らすたぬきに感情移入してしまいます。人間と野生動物が穏やかに共生していく方法はないかとつい考えてしまうのも、こどもの教育によいかと思います。大人も子供も楽しめる映画です。

★20代女性 gigiさんの感想 ★★★★★
小さい頃は観ても内容が難しく理解できませんでしたが、絵がとても可愛いので違う視点から楽しく観ることができていました。少し大きくなり、内容も理解できるようになってからはこの映画がもっと大好きになりました。自然を破壊すれば、動物の居場所がなくなります。居場所がなくなれば、動物たちは人間界へ食べ物を探し降りてきます。そうすると人間と動物の共存共栄ができません。私はこの映画を観て、まさにいまの日本社会を表している映画だと思いました。最初は狸たちも、森を壊す人間に対して恨みを持っていて殺したりしていましたが考え直し、テレビを通して人間に訴えかけていました。しかしそれを人間は面白がっていたのが本当に怒りを覚えました。私も人間ですが、これ以上森を壊してまで、家を建てたり道路を作るのは反対です。ジブリ作品ということもあり有名ですが、観てない方には是非観ていただきたい映画です。

★40代女性 suzutomoさんの感想 ★★★★☆
東京の奥多摩地方が舞台の、たぬきが活躍する映画です。私は宮崎駿監督隠れた名作だとおもっています。若いたぬきたちがバケ学を習得していくところや、その習得したバケ学を活かして自然を破壊した人間たちに彼らなりの復讐?をしていくところが楽しいし、心に響きます。たぬきたちの百鬼夜行(お化けの行列)が、幻想的で美しく圧巻です。

★20代女性 ゆいちゃんさんの感想 ★★★★☆
ジブリ作品の中ではあまり人気のない作品ではありますが、わたしはめちゃくちゃ好きな作品です。”化けるたぬきの世界”があるという設定がまずおもしろいと思うし、環境問題をはじめ、生きづらさを抱えるマイノリティの問題も感じられる社会派な作品だと思います。こんな世界が本当にあったらロマンだなと思います。

★20代女性 south26さんの感想 ★★★★☆
実際にある多摩市を舞台に、多摩に住むたぬきたちが自分たちの住んでいるところ(多摩丘陵)の破壊を阻止するために、お化けに化けて人間を脅かしたり、人間に化けてサラリーマンとして生活していたり、とても面白かったです。自分が関わっている人の中に化けたたぬきがいるんじゃないかと小さい頃は思っていました。

★40代女性 POWPOWさんの感想 ★★★★☆
人間とタヌキの戦いがコミカルに描かれています。タヌキが化けるシーンなど、昔話的な要素もあり、ほのぼのと見れるようになっていますが、実は切実な環境問題を扱っており、自分達を含めた人間の横暴に、身がつまされる思いがします。普通に見ても感動的ですし、子供に環境や自然に対する教育の一環として見せるのも、価値があると思います。

★50代男性 ヒスイさんの感想 ★★★★☆
この映画はタヌキが自分たちの住処を守るために戦う映画である。見た目だけではなく、どこか抜けていて天然なところが見ていてほのぼのとしてくる。また、人間の都市開発により自然が失われていくというテーマを扱っているが、肩ひじを張らずに楽しんで見れる、それでいて、見た後には楽しいだけではなく、いろいろ考えさせるものがある。

★20代男性 たぬき好き ★★★★★
環境破壊という重いテーマをたぬき目線で描いた作品です。とても重いテーマですが、たぬき達のユーモラスな姿や可愛らしさによって、映画が重苦しくなり過ぎていません。私は子供の頃からこの作品が好きです。人間以外の生き物にもそれぞれの生き方があり、それらは尊重されなければいけないということを、この作品を通じて、当時の私は子供心に感じていました。それを考えると、子供の教育にもオススメできる。

★50代女性 syurisumomoさんの感想 ★★★★★
高畑勲監督の遺作、ジブリ映画。多摩ニュータウンと言う高度成長期の都市開発でやまを崩し、野生の動物が居場所をなくす中、たぬきが化け学を使って人間と戦う痛快コメディーアニメ。時代設定が調度私の子供の頃の話で、内容もすんなり入ったどハマリした映画です。何もないところから、働けばなんでも手に入るという使い捨て時代に、古い物こそ新しいとたぬきに教えられる風刺のような内容が面白いです。

★40代女性 ノンプロさんの感想 ★★★★☆
当時は10代で宮崎駿監督もあまり知らなくて、声優陣が意外で興味があり見ました。のほほんとしたかわいい狸にぴったりな声の石田ゆり子さんや、野々村真さん。他にも何人か有名人が声をやっていたと思います。最初は、声優陣で話題を集めただけ、と思っていたんですが私はナレーションが日本昔話のようでとても良かった。

★20代女性 rimamaさんの感想 ★★★★☆
人間によって行き場のない動物達が町まで降りてきて殺されたり交通事故にあったりとニュースでもよく見かけます。動物達の気持ちを代弁していて考えさせられる映画でした。他の動物と共存することができて、差別や偏見のない社会にしていけたらと強く感じました。何度見ても感動するし心が温まるような作品です。

★30代女性 スーピさんの感想 ★★★☆☆
少し間のびするところがありますが、メッセージ性の強いジブリ作品です。タヌキが人間に化けるシーンがとても可愛らしいです。初めて映画館で観た時は、欲に溺れた人間のせいで、自然破壊が進んで、こんな風に動物たちが迷惑しているんだなと、子どもながらに思いました。大人になった今は、それでも人間に対抗しようと奮闘するタヌキがとてもカッコよく見えました。流れに身を任せてしまう人が多い世の中で、私もその一人ですが、頑張ろう!と思える作品です。

★40代女性 オカピさんの感想 ★★★★★
見始めた時は分かりませんでしたが、徐々に環境問題の作品なんだと分かりました。山から街に出てきたタヌキ達が、人間に化けて本物の人間にいろんな策をこうじて脅かし、舞台上の多摩丘陵の切り崩して団地郡を立てていくのをなんとか阻止しようとしますが、人間の方が上手で、中々分かってくれません。結果、今みたいな老朽化問題が出てきた。未来を見据えた映画でした。

★20代女性 toubun0さんの感想 ★★★★☆
人間によって住む場所を奪われていく狸たちの人間との戦いは考えるものがあります。自然を大事にしなきゃなと思います。最初は上手くいかないですが化けるのが上手になっていったり、人間の場所で狸に戻った時のフォローも面白いです。

★30代男性 一太さんの感想 ★★★★★
ジブリ作品の一つです。見どころとしては高度経済成長期の東京郊外で、そこに暮らす貍が自分達の住んでいた山を開発から取り戻すべく、貍の変化を使って人間に立ち向かったいくところです。貍それぞれにも考えがあって人間と共存したく悩んだり、別の貍は一緒には暮らせない等、個々の考え方の違いでどう行動するのかそこを観ているも楽しかったです。もし貍が変化が出来たらこんな風に思うのか、と想像していると色んな事を考えさせられる作品でした。

★30代女性 ベリーサさんの感想 ★★★★★
面白おかしく描かれているんだけど、とても考えさせられる映画です。動物達と共存していけるのか。もしかしたら、私の友達が本当はたぬきだったりして(笑)と実際にあるかも!って思えるのが宮崎さんの映画の素晴らしいところだと思います。元々は動物が住んでいた場所に私達が住んでいる。そう教えられたように思います。私達人間も自然を壊さないで暮らしていける世の中を考えていかないとと思います。

★40代男性 あきさんの感想 ★★★★☆
何度観ても面白い、笑える、考えさせられる。そんな映画です。もしかして、我々の世界にも人間に化けた狸がいるのかもしれないって想像するとちょっとだけワクワクさせてくれます。一瞬ですがトトロや魔女の宅急便のキキ、紅の豚の姿も出て来ます。ジブリの遊び心満載です。環境破壊で森や緑がどんどん開発されてしまい狸の住む場所は失われていく。化けることで人間社会に溶け込んだり努力はするが、やっぱり結局は狸。残った狸たちの力で人間達に化け学を使って、開発阻止へ。結果的には失敗だったが仲間の絆は強く、人間の姿でも狸の心はずっとそのままで居続ける。これはCGかっていうぐらい原画の多さ。細かな絵のタッチ、クオリティの高さはジブリならでは。高畑勲監督の作品の中で一番好きです。

★50代女性 reireiさんの感想 ★★★★☆
普通は人間の話の中に喋れる狸が登場したりしますが、狸が主人公で、普通に喋ったり服を着て人間のように生活しているのが面白いです。平和に暮らしていた狸たちが山を開発されて追い出されそうになったり狸同士でいがみあったりもします。テンポよく話が進み、妖怪大作戦で山場を迎え大きく盛り上がり、ちょっとしんみりするという見どころの沢山ある映画です。