前作ラストにて、将来の息子が大変なトラブルに巻き込まれると知ったマーティー(マイケル・J・フォックス)とガールフレンドのジェニファー(エリザベス・シュー)。
ドク(本名:エメット・ブラウン、クリストファー・ロイド)の操るダイムマシン・デロリアンに乗り込み、30年後の未来(2015年10月21日)へと旅立つ。
バックトゥザフューチャー2、あらすじ
進化したデロリアンは道路ではなく、空を駆け、姿を消した。
その光景を不穏な視線が追っているとも知らずに…。
2015年に到着したマーティーはドクから「大変なトラブル」について詳細を聞き出す。
ジェニファーと無事に結婚できた、これは喜ばしいことだ。
息子・マーティー・マクフライJr.(マイケル・J・フォックス)がビフの孫・グリフにいいようにこき使われた挙句窃盗容疑で逮捕さるという。
さらに、彼の脱獄を幇助しようとしたとして、娘まで1週間後に逮捕される運命だと。
確かに大問題である。
父ジョージとビフの過去の関係を彷彿とさせる、いや悪化させたと言ってよい未来に何とかしなければと決意する。
一方、知りたがりのジェニファーはドクに厄介だと判断されて彼の発明品により夢の中へと半ば無理やり放り込まれた。
抗議するマーティーに、ドクは未来を知りすぎてはならないし、デロリアンを見られた以上1985年に置いていくことも出来なかった。
こうすることで、元の時代に戻った時全てが夢だったと言い逃れられると弁明する。
ジェニファーは裏路地に眠ったまま、ひとまず放置と決まった(一応、マーティーは置いていけないと心配するのだが、ドクに押し切られる)。
ハイテク化が進み、より洗練された街並みの中では1985年の服装は目立つ。
この時代の一般的な服装に身を包んだマーティーは、息子のマーティー・マクフライJr.(以下ジュニア)と瓜二つであった。
ジュニアとグリフはカフェで落ち合う予定のため、ドクがジュニアを足止めし、マーティーはジュニアに成り代わって、グリフの口車に乗るのを阻止する作戦だ。
マーティーがグリフを待っていると、年老いたビフが現れて「お前の親父は最低だ」と暴言を吐く。
「お前」と呼びかけられたマーティーは最初、うっかり父ジョージのことかと勘違いしたが、ビフはマーティーを完璧にジュニアだと思い込んでいる。
つまりマーティー本人が最低野郎だ、と言っているのだ。
気分を害したところで、グリフがやってきて「どこにも行くんじゃねぇぞ」とマーティーに念を押す。
やはりジュニアと勘違いしてくれている。
しかし、足止めしているはずのジュニアがカフェに現れたため、混乱を回避しようとマーティーはキッチンへ身を潜める。
ジョージ以上にグリフにやられっ放しのジュニア。
情けないというか丁度よいというか、グリフに吹っ飛ばされてキッチンで気を失っている。
入れ替わりにマーティーが出ていき、きっぱりと「NO!」を叩きつけて店を出ようとすると、背中に禁句が飛ぶ。
「この腰抜け野郎が!」
この言葉を他人から投げつけられると、マーティーは歯止めが全く効かなくなってしまうのだ。
激昂したマーティーではあるが、グリフには手下どもが何人もついている。
多勢に無勢では分が悪いため、彼は逃走を決め込んだ。
徒歩では疲労し、いずれ追い付かれる。
未来の技術で車輪をなくし、宙に浮くように進化したスケートボード(ホバーボード)を子供から譲り受け、マーティーは一味の追跡を華麗にかわす。
しかし、池の上で急速にパワーが落ち失速する。
必死に足を使って漕ごうとするが進まない。
そんなマーティーをあざ笑うかのようにグリフたちは本格的な大人用ホバーボードを取り出し、ハイスピードで追い詰めに来る。
マーティーは意を決して水中に飛び込み、衝突を避けた。
グリフたちは勢い余って裁判所に突っ込み、そのまま逮捕と相成った。
手元の新聞を確認すると、ジュニア逮捕の記事はそのままグリフ一味の逮捕記事に入れ替わっており、予定とはだいぶ違うが最悪の未来は回避された。
気が緩んだマーティーは1985年に戻る前に骨董品店で1950年~2000年のスポーツ年鑑を手に入れる。
一儲けできると判断したのだが、これがドクの逆鱗に触れた。
ジェニファーを回収しようとすると、警察がジェニファーの指紋照合をしてマクフライ家に送り届けようとするところだった。
マクフライ家で30年後の自分に出会ったときの衝撃やタイムパラドックス、その他諸々の影響が計り知れない。
最優先事項はジェニファーの救出と決めた二人は、年鑑をゴミ箱へ捨ててマクフライ家へと向かう。
このやり取りを年老いたビフが見ていた。
今までビフが感じできた違和感や謎が、やっと解けた。
波乱の予兆である。
マクフライ家に送り届けられたジェニファーは目を覚まし、冷静にも未来に来たと思い出す。
状況がよろしくないことを飲み込めた彼女は、マクフライ家から脱出しようとするが鍵を開けられず仕方なくクローゼットへ隠れる。
その間、ジョージやロレインの会話から30年前にマーティーが腰抜けと罵られて頭に血が上り、大事故を起こしたことも知る。
その時に手を故障し、音楽の道を諦めざるをえなかったというのだ。
その後はかつてのジョージのようにうだつの上がらないサラリーマン生活、違法取引を強要されるなど散々な様子で…。
マーティーとドクはデロリアンでジェニファーを追いかけているのだが、渋滞にはまってイラついていた。
後ろから1台のタクシーが尾行しているような気がするが気のせいだろうか…。
到着後、ドクはジェニファーを助けに、マーティーはデロリアンでお留守番…のはずだが好奇心に負けて未来の街を見物に出てしまった。
この隙を突いたのがビフだ。
尾行は気のせいではなかった。
ビフは二人が捨てたスポーツ年鑑をゴミ箱から漁って持ちだしており、デロリアンに乗り込んだ。
過去の自分へと手渡すために。
そしてマーティーが戻ってくる前に何事もなかったかのようにデロリアンを戻したのである。
一方、マクフライ家の窓から内部のジェニファーとアイコンタクトを取れたドクが彼女を外へ連れ出す手引きをする。
しかし、47歳の自分と鉢合わせしたジェニファーは驚いて気絶(未来のジェニファーも同時に気絶)してしまう。
丁度ドアがいたところだったため、マーティーの手を借り彼女の奪還に成功した。
この時、タイムマシンの恐ろしさを垣間見たドクは1985年に戻ったらデロリアンを破壊すると宣言する。
1985年に戻ったマーティーはジェニファーを家のベンチ型ブランコに横たわらせる。
しかし、様子がおかしい。
窓から自分の部屋に戻ると、見知らぬ少女がベッドに入っており、不審者騒動に発展する。
必死の弁解に耳も傾けてもらえず、命からがら逃げだした。
家の前の新聞の日付を確認しても1985年で間違いがないのだが…。
そこへ家主が現れた。ハイスクールの教頭ではないか。
自分のことを教頭に話しても彼の記憶にはなく、ハイスクールも3年前の大火事で焼失してしまったらしい。
呆然と街を徘徊するマーティーを衝撃の事実が襲う。
ビフ・タネンが全米一の大富豪になっており、街の隅から隅まで牛耳っているのだ。
そして1973年に伴侶を得ていたのだが―それはロレインだった。
成り上がりから結婚など、ビフの半生が不夜城のような街で延々と宣伝されている。
呆然としていた上にさらに唖然とするマーティーは、背後からビフの手下に殴られて気絶する。
目を覚ますとロレインの姿が目に入る。
やつれていて、とても幸福そうには見えない。
ビフが部屋に入ってきて、ロレインと口論するが金銭的・精神的に縛られたロレインはさほど強く出ることができない。
ビフが部屋から出た際に、パパは?どこにいるの?パパを捨てたの?と矢継ぎ早にロレインに質問を浴びせるマーティー。
ロレインの口からは、12年前にジョージが死んだと告げられた。
冗談だと思いたかったが、教えられた墓地に行くと確かにジョージの墓があった。
そこへドクからの声が掛かる。
マーティーよりも早く異変に気付いた彼は、出来る限りの情報収集をしていてくれたのだ。
そして、状況証拠から未来のビフがデロリアンに乗り過去のビフ自身にスポーツ年鑑を手渡したのであろうと結論を出す。
マーティーは自分の軽率な行動を悔やみ、ドクは変わり果てた街を元に戻したらデロリアンを破壊する決意を新たに固める。
この時点から2015年に飛んでも既にかなりの運命が変わっているため、修正は不可能だ。
であれば、過去でビフとビフ(ややこしい)が接触したところを狙うしかない。
情報を聞き出すため今や義父となったビフへ問いただしに行くマーティー。
スポーツ年鑑を手に入れたのが1955年11月12日、つまりあの運命のパーティーの日であるとわかった。
ただ、ビフの方も既に心構えができていたようで、マーティーを殺しにかかる。
12年前にジョージが亡くなったのもビフが手を下したからだとこの時、あっさり白状した。
追い詰められたマーティーはビルの屋上から飛び降りた。
もちろん、ドクがデロリアンを操縦しているのを計算してのことである。
ビフを出し抜いた二人は再びあの運命の日へと戻っていく。
1955年のその日、2人は本当に慎重に行動しなければならない。
二人とももう一人の自分がいるため、接触しないように細心の注意を払わなくてはならないのだ。
しかも、老いたビフが操縦するデロリアンを未来に帰還させねばならないため、受け渡し前に妨害するのは避ける必要がある。
未来のビフがデロリアンを戻さないリスクが生じるため、そうなると何もかもがパーになる。
マーティーはビフを尾行し、ドクは時間設定装置を修理するためにデロリアンに張り付いていることを決めた。
ロレインを誘おうとして振られたビフが車に乗り込もうとすると、老ビフが接触を図る。
彼はヤング・ビフの車を運転し、ビフの家のガレージへ車を止めると、例のスポーツ年鑑を手渡した。
ヤング・ビフは突拍子もないホラ話だと笑い飛ばそうとするが、スポーツ中継で老ビフが結果を当てると神妙になる。
老ビフは肌身離さず持っておけ、大切にしておけと言い残し、未来へと去った。
この間、マーティーはビフの車の後部座席に身を潜めていた。
パーティーへ向かうビフを後部座席から付け狙うマーティー。
しかし、なかなかチャンスがない。
ロレインを絶対に守るマンと化したジョージのどぎつい一発を浴びて伸びたビフから、やっとの思いでスポーツ年鑑を奪取した。
このままドクと落ち合って1985年に戻るだけだ。
しかし、正気を取り戻したビフに見つかり妨害を受ける。
放っておこうとするが、例の「禁句」をビフが発したためマーティーは挑発に乗ってしまう。
体格で勝るビフに正面から挑んでも勝ち目はなく、あえなくスポーツ年鑑はビフに再びわたってしまった。
それでもビフの車をデロリアンとホバーボートで追跡し、振り回されたりなんだりはしたもののスポーツ年鑑は再度マーティーの手に戻った。
マーティーを振り切るのに夢中だったビフは、前作同様車ごと肥料の山へとダイブしていった。
馬糞好きなの?
スポーツ年鑑を焼却すると、新聞記事は変わり未来が修正されたとわかった。
ほっとしたのもつかの間、1985年に帰ろうと空中で待機していたデロリアンに落雷が直撃。
ドクが、デロリアンが…消えた!?
あまりの超展開に言葉を失うマーティー。
彼の元に一人の男がやってきて、古ぼけた手紙を手渡す。
70年もの間ある会社で保管されていて、この日この時マーティーという少年に手渡すようにと申しお送りがされていたという。
中身はドクからの手紙で、1885年で元気にやっているという内容だった。
ドクの生存を確認できたマーティーは歓喜し、ある人物へ会いに行く。
1955年のドクだ。
この時代のドクは、マーティーを無事に送り返せたと喜びと感動に浸っていた。
そこへあのマーティーがのこのこ姿を現したのだ。
せっかく送り返したと思ったのに「また戻ってきた」とケロリと答えられたドクは、ショックのあまり意識を手放してしまった。
バックトゥザフューチャー2、皆の口コミ感想

★30代女性 りおさんの感想 ★★★★★
第一作目では過去に飛びましたが、今回は未来へ向かい自分の息子を救うというお話でしたが、なんと言っても昔の人が考える未来アイテムが今でもワクワクさせられますよね。やっぱり今でも欲しいのはホバーボードですが、現実世界でも実現可能なところまで来ているというのがまたワクワクさせられました。マーティたちが向かった30年後の未来も、2015年だったわけで、現実世界の方が未来になってしまった事は感慨深いです。携帯電話はもちろんのこと、ホログラムなテレビ電話や壁一面のテレビは実現していますし、同じような未来が何だか不思議な気分です。そしてストーリーは進み、誰もが考えるであろう未来に起こりうる事象を知って過去に戻れたら…、競馬の勝敗記録の本は私でももらいたくなってしまいますよね。その本を巡って因縁のビフとまた争う訳ですが、取り返すために向かう過去が、前作のもっとも盛り上がる時計塔からの現代にタイムスリップするタイミングというのもワクワクドキドキを盛り上げていくので、ハラハラドキドキが倍増しました。ドクとおっちょこちょいな部分に振り回されながらマーティが情けない男から段々とカッコいい男に成長していくところも見所でした。ラストはお約束の如く、ドクがトラブルを抱えて飛んで来るところでまた続くのかっ!!と、突っ込みを入れつつ、メインテーマが流れてまた新しい旅が始まるワクワク感と疾走感を掻き立てられるエンディングは何度見ても鳥肌が立ちます。

★30代女性 あおさんの感想 ★★★★★
当時、未来や先端科学というものに関して知識の無かった子供でも、未来ってこんな世界なのかな・・・と想像出来る作品でした。こんなホバーボードみたいな空を飛ぶおもちゃが、いつか私たちの未来にも作られるんじゃないか・・・とか、一つ変えてしまうと未来が大きく変わる・・・等、当時思いもしなかった未来への危険とワクワクさを楽しめる映画だったと思います。

★40代男性 himawarari0201さんの感想 ★★★★★
バックトゥザフューチャーシリーズは全て面白い作品ですが、中でも2は未来にいく物語です。公開当時から見れば夢ような新技術が開発されていたり、正確無比な天気予報であったり、見ているだけでワクワクしてきます。ストーリー的にも因果律をしっかり意識しており、悪用すれば恐ろしいことになることがよくわかります。今見てもしっかり楽しめる素晴らしい作品です。

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