『ナイト・オブ・シャドー 魔法拳』あらすじ、ネタバレ、オチ結末!
小説家のプウ・スンリン先生は妖怪退治の話を書いて村の者に売り、善い妖怪たちと共にお酒を飲んで暮らしていました。
彼の本業は悪い妖怪を退治する凄腕の“妖怪ハンター”だったのです。
ある日、泥棒が多発したことをキッカケに衛兵のヤンフェイがプウ先生の元にやって来ます。
妖怪の仕業だと判断したプウ先生はヤンフェイを連れて、ブタの見た目をした妖怪を見つけて捕えますが若い女性が誘拐される事件に遭遇して鏡の妖魔と戦うことに…
プウ先生は何とか陰の書に妖魔を封じ込めるのでした。
鏡の妖魔と共に人をさらっていたシャオチンはプウ先生へ復讐を目論みます。彼女は元々、人間だったのですが、妖怪のチュイシュと恋に落ち、気を分けてもらったことで妖怪に…
若い女の気を得なければ死んでしまうのですが、人間になりたがっていたチュイシュはそれを止めようとしていました。シャオチンを人間に戻そうとチュイシュはプウ先生を頼りつつ、悪い妖怪は封じ込めるべきだと考えたプウ先生は悩みます。
シャオチンをおびき寄せるため、ヤンフェイが街の女を集めて踊る行事を開催。チュイシュはシャオチンを見つけて話すことができましたが、彼女は「人間として生きて欲しい」と言って彼を気絶させ、踊り子に扮してプウ先生の前に現れるのです。
気を解放して巨大なヘビの姿を模した彼女の力は強大…何とか封じ込めるのに成功しますがチュイシュは悲しみ、それを見たプウ先生は彼女との記憶を消しました。
誘拐されて絵画に封じられていた女の子たちが街に戻り、プウ先生の元で祝いの席が始まります。その頃、記憶の妖怪がチュイシュに同情したことでシャオチンのことを思い出させ、彼は陰陽の筆を奪って妖怪が封じ込められた陰の書の世界へ。
シャオチンは雷の刑に処されているのを発見したチュイシュは与えていた気を取り戻して彼女を人間に戻すのです。
力を付けたシャオチンは陰の書の世界を荒らして捕えられていた妖怪を解放…プウ先生とお供の妖怪たちは陰陽の筆を奪おうと奮闘するのでした。暴れるチュイシュを止めたのはシャオチン…
彼女は自ら地獄へ飛び込もうとし、チュイシュはそれを救おうとするのです。「灰になっても一緒にいられるならそれでいい」とシャオチンは言って、チュイシュは共に消えることを選びました。
陰陽の筆を取り戻したプウ先生はヤンフェイと共に逃げた妖怪を追う日々に戻りました。
『ナイト・オブ・シャドー 魔法拳』見どころ
登場キャラクターは笑いどこも満載!
プウ先生はおちゃめな一面もあって、共に暮らす妖怪たちと和気あいあいと暮らしつつも彼らにカンフーの構えを指導して頼もしさもありましたね。
そんな彼の元に転がり込んでくるドジなヤンフェイ…妖怪を見えるようにプウ先生から顔に模様を施されたシーンは落書きそのもので笑ってしまいました。
ヤンフェイが泥棒を捕まえようと頑張りつつも、衛兵の隊長に手柄を横取りされる序盤では応援したくなるキャラクターだと感じましたね。この2人の掛け合いは笑えるシーンが多いのも見どころですよ。
アクションあり、妖怪変化あり!
プウ先生は陰陽の筆で宙に術式のようなモノを描くことで技が発動!
敵を攻撃したり、防御壁の役割を担ったり、とどめを刺す際にはその技から複数の鎖が伸びて敵を捕らえて持っている書に封じ込めるというまさに“魔法の筆”と呼ぶに相応しい!
筆の動きがカッコよかったり、ドタバタ劇のようなアクションを繰り広げるプウ先生演じるジャッキー・チェンの姿も注目でしょう。
対する敵の妖怪の中でもシャオチンの姿は妖艶で美しい…
ヒラヒラと舞う朱色の着物のようなドレスがステキで、肩にかけての装飾もキレイだったのが印象深いです。
空に浮かぶシーンではそのドレスをはためかせ、布を操って戦う姿もクール!相手を縛り上げたり攻撃したりし、気を解放した際の巨大なヘビを模した姿はカッコ良かったですね。
プウ先生と善い妖怪たち
プウ先生に一番頼られていた善い妖怪は、木のツルをねじり合わせた腕を複数持っており、身体は船のように変形するというスゴイ妖怪!
口数が少なく頼もしい彼は、プウ先生たちを乗せて空を飛び、移動時に大活躍するのです。また、戦いの際にはその手を伸ばして相手を捕えたりもしていましたね。
記憶を操る妖怪もおり、頭に草やツルを生やした可愛らしい姿が印象的。
人の記憶を消去してプウ先生が新しい記憶を植え付けるという妖怪ハンターにとって使い勝手のいい技を持っていました。
それにより、序盤で妖怪を使って子どもを驚かした際には「子供たちがプウ先生に怖い目に遭わされた!」と怒鳴りこんでくる母親たちの記憶を消し、「本を買いに来てくれてありがとう」と都合の良い記憶を与えるのです。
また、女の子のような感性も持っていたのか、チュイシュとシャオチンの2人を応援したかったのかもしれませんね。
小さくてお調子者のような性格の妖怪は、敵を気絶させるほどの威力を持つ放屁を放つ!大きな妖怪でもひとたまりもない一撃ですが、着火してもらって大爆発を起こしたのには驚きました。
ラストのシーンでチュイシュが暴れた際に、巨大なヘビに追われて爆発を起こしたことで乗り切ったのが印象的でした。